コシトタニマトマルイスト

やっぱり旅に出たいCW/CD系会社員の、すべて独り言。

七夕-思い出すあの夏の日

今日は七夕である。

21年前の今日、2000年7月7日というミレニアムでプレミアムな日に籍を入れるという暴挙に出たのだが(ちなみに式は20世紀最後のジューンブライドを気取るも6月24日で一週間前。若気の至れり尽くせり)、今となっては3年前の今日、平成30年7月豪雨に遭ったのが生々しくも強烈な七夕の記憶なのである。

 

前日夜中に、近くのイオンまで寝ている子どもたちを起こしその辺のものを取り敢えず持って避難した。歩いて。距離にして500mほど。既に渋滞している中、行ったんだ。長靴履かせて、行ったんだ。寝かせたばかりだったけど。今思い出しても泣きそうになる。

その週はずっと雨が続いていて仕事も忙しかったが、カッパも乾かないまま毎日着て出勤したと記憶する(自転車通勤)。

そして金曜日。何とか帰って予報見ながら明日は避難するかもしれないからもう寝よう、などと装えない冷静さに震えながら寝かしつけた。その後わずかの出来事。

外から消防の声が聞こえてきて、高梁川の水位が高まっているから小学校かイオンに避難してくださいと。


f:id:exmaruisu:20210707211704j:image

頑丈で涼しくて広い、閉店後の立体駐車場。歩いて行ったから大したものは持てなかったが、子どもたちはご近所の方のクルマに入れてもらい、自分は野宿経験を生かしてそこらに銀マットを敷いた。涼しかったし硬い地面だった。きれいではなかったが気は楽だった。ここは避難所じゃないけど安心できた。長い夜だった。

 

時折彷徨きご近所さんのクルマまで行くが屋上のため一晩中強雨だった。そんな時、隙間を見つけて横になれる方が自分にはよかった。しかし長かった。


f:id:exmaruisu:20210707211721j:image

明るくなるまで場内をどれくらい歩いたろう。高速バスに乗れず一晩中博多の街を逃げるように彷徨ったあの日並みに歩いたんじゃないか。でも、思いの外静かに過ごせたのはよかった。自宅がどうなっているか、川は、周りは、親は…。この時はまだ何も分からなかった。


f:id:exmaruisu:20210707211741j:image

思いの外水位の低い川を見ながら、何事もなかったような自宅に帰宅したが、テレビをつけて絶句した。

-今日はそんな日だったんだ。あれからものの捉え方も180度変わった。

 

七夕。人生で二つの大きな出来事のあった日。

 

そして今日、令和3年7月7日。今年はあまり降らない梅雨だったが、帰宅時突然洗車機の中のような雨。それでも15分も降ったろうか(先週からずっと雨予報のはずがその半分も降ってないかも知れない)。

こないだ熱海で大規模な土石流があり、山陰では今日悪魔の線状降水帯が発生した。そんな、七夕。

 

今を、ありがとう。取り敢えず