コシトタニマトマルイスト

やっぱり旅に出たいCW/CD系会社員の、すべて独り言。

学び、続けるということ。

美工系に通う娘の作品展が、こないだまで天神山でやってた。高校最後の。

行けなかったから写真で見たんだが、親馬鹿を差し引いても正直驚いた。

 

小さい頃から絵が好きで、小学生になるとマンガやイラスト描くようになり、高校で本格的に学ぶようになると、逆に家では勉強してる姿しか見なくなった。その代わり美術部の活動や課題制作のためにしょっちゅう登校してた。

 

で、今回の作品。家族の誰もが驚いているのに、何ヵ月もかけて完成させたはずなのに、本人は「あんまり思い入れはない」とか「タイトルも適当につけた」とか。うーん。油絵を半世紀も描いてるうちの母親や、少なくとも『クリエイティブ』な仕事してる僕や、芸大行ってた妻が見てるんだけどな。

画力も目の付け所もその大きさもそして木の板に描いた油彩という手法も、もう小さい頃のようにもっとこうしたらなんて言えない作品。そして本人の感覚とのギャップ(専門的な手法とか、モチーフになったマイナーなジャンルとか、さらっと説明してくれたが、それも上手じゃないからと…)。

 

聞けば、1年でもっとたくさん描いてる子もいるとか、本職になるつもりはないとか(一度も美大芸大に行きたいと言わなかった、まあそんな余裕もないのだが)で、決して頑張ったと言わないし、思いを語ることもない。(僕とは真逆だ)

家での娘は勉強熱心で成績もいい(はっきり言って)。僕なんか比べ物にならない。そしてそんな中でこの作品…。やっぱりちゃんと学んでちゃんと続けて、自分と向き合ってるとこうなるのか。

と、大いにこっちが気付かされる出来事だった。