コシトタニマトマルイスト

やっぱり旅に出たいCW/CD系会社員の、すべて独り言。

ものおもふ、走。

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雨上がりの県北の田舎道。またいつものように流れる風景を、目に入るものすべてを、片っ端から想像しながら、走る。

少し走ればどんなまちにも病院があったり、塾があったりする。小さな駅でもあれば、近くにケーキ屋があったりする。どんな人が通うのだろう。

日も暮れてくると、家々に灯りが点き俄然暮らしも見えてくる。今日の夕飯はなんだろう、帰りを待っているのだろうか、商売は上手くいってるのだろうか、宿題は終わったのか、スマホはどこで買うのか。

 

バイク乗りにも色々ある。自分はバイク=旅の道具であり、過ぎ行く景色の中にある、そこの暮らしや営みを想像することが楽しかったりする。

いつも似たような道を走っても、短い時間しか走らなくても、時間や天候によって毎回新鮮に感じられる。お得な非日常。矛盾しているようだが、実はとても集中して走っている。


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結局道の駅に寄ったのは、午後5時半。しょうゆ黒豆のアイスが間に合った。国道、県道、道の駅を繋ぐだけなんて、本を読むように「頭で走る」のが自分には合っているようだ。


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山にかかる霧に旅感が増す。遠くに来た感じがするのは、無意識にあの日のあの瞬間に重ね合わせているのだろうか。そういう意味では快晴が続くツーリングだと、如何にも日帰り感が出てしまう。旅が長くなるほど、天候は変化し色々な表情と出会える。あらゆる変化は旅の醍醐味なのだ。

 

今日一日、ずっと曇り。総社真備辺りまで下りてくると、雲の合間から大きく明るい月が見え隠れしてるのに気がついた。今日は月見。帰ったら真っ暗。町内会と本業の仕事が残ってる。明日は娘の、最後の体育祭。