コシトタニマトマルイスト

やっぱり旅に出たいCW/CD系会社員の、すべて独り言。

3回目の異動

本社へ異動となった。

この歳になって。

複雑だ。

 

支社へ異動になって6年。

その前、本社での後の方は正直しんどい状況だったのは間違いない。

 

30過ぎてこの業界に入った自分は、「とある案件と、持っていた技術」で5年ほどは通用した。が、最初の異動の後、圧倒的に少ない引き出しを露呈し、「”ココ”では通用しない」という現実を突きつけられる。残酷というか、化けの皮が剥がれたというか。自信も挑戦欲も音を立てずに崩れていった。

そんな中、もがき何かをつかもうとしたひとつが、コピー。頼まれて応募したコピーが選出され、決して安くない賞金をいきなりもらった。そしてその賞金で福岡の講座へ通った。短くも濃い学びと出会い。そして、さらに大きな公募の賞をもらうことができた。それでも。

 

社内で求められる技術はどちらかというとプロダクションマネージャーに近い。あるいはその比率が高い。何を生み出すか、より、動かす・回す。その技術に欠け、アプローチを間違った。若くもないのに怒られた。迷った。

とある案件も自分のアイデアが買われたものの、回すことが出来なかった。結果外れた。そして二度目の異動。

 

だからその本社に戻るのは、複雑だ。

6年経ってできることも変わってきた。見方も変わってきた。それも広がったと思いたい。圧倒的に少なかった引き出しも増えたと思いたい。が、今度求められる技術とは何だろうか。正しいアプローチとはなんだろうか。

 

この歳になってそんな悩みが襲う。

そして今日が一日支社にいる最後の日。お世話になった方に挨拶に行き(しかしまだ動いている案件)、終了したキャンペーンの商品を買いに回った。地元の老舗を回るなんて如何にも支社の動きにふさわしい。そして本社に持っていけない、大量の本や資料を自宅に運ぶ。広大なスペースがあった支社で6年も過ごすと、自ずとそうなる。それが、持ってくるなと冷たい。嫌な予感がする。

 

引っ越す前から、すでに招かれざる者感。仕方ない。

今年のテーマ、最悪の最高。可能の最善を実践するほかない。

支社に来て初めて行政案件、イベント現場を知ったのと同様、また色んなことがあるだろう。自分のベストを。そして、自分のプラスを。あの賞を目指して。