この歳になって、
自分の親を心底尊敬する。
普通のサラリーマンだと思ってた、
良くも悪くも。
だが、自分はどうだ。
普通ですら…あるのか?
子どもに進学させてやれるのか?
仕送りできるのか?
その後の人生も支えてやれるのか?
逆に支えられてるじゃないか。
もうこんな歳になってる自分…
年齢考えるとゾッとする。
若いうちは良かった。
でももうだめだろ。
なんだこの立ち位置は…
この収入は…
転勤や単身赴任を繰り返しながら、
社宅暮らしも長かったが、
車も長く無かったが、
結局家族を支えてくれ、
いまだ元気でいる。
…なにやってんだ俺は
戦争をくぐり抜け
高度成長期を生きた人間に、
生意気な口を利いた挙げ句が
これだったのだ。
親は偉大だった、間違いない。