岡山2.0 第2部 流出の理由「⑦片道切符」
20代後半のこの方もだ。一浪の末に東大進学。学内で岡山を発進する活動を始め、地域活性化を学ぶ。地元に戻ることを考えなくもなかったが、多様な出会い・自身の成長を考えると組織は大きい方がいいと大手メーカーに内定し、そして結婚。こんな数行で最高の人生にまとめられる方。
郷土愛はあっても故郷で暮らすことは別の話。この方も、それを実践している。優秀な人ほど、組織も欲しい。そう考えると、地方で愚痴愚痴と暮らしているということは、やはりそれなりなんだろうなと空を見上げる。
人口減も二極化も、結局その土地の価値の移動を表している。残念ながら。
「教員不足悪化4317人」
子どもたちは減っている。それなのに教員も足りない。そしてそもそも転出超過。特に近年教員になりたい人が多いはずがない。
もしも選べるのなら、一度しかない人生はやりたいことよりもなりたい自分になるだろう。やりたいことは、やり続けたいことと一致はしない。その仕組もない。
私自身、教育実習を経験しながら教員を目指すことすらしなかった。後から考えるともったいなかったが、続けられたかどうかは疑問。いい経験にはなったが、果たして。そしてやはり教員を目指している娘も、どうなるかわからない。それほど先の見えない時代と仕事。「流出の理由」に出てくる人たちの選択と成功を見ると、なおさらである。