今日も気温は高めで天気もよかったのだが、こいつをやっつけないといけない。できることなら終わらせてしまいたい(それで昨日走った)。
これまでの経緯は、表皮を剥がしてゲルを挟む→効果なし&表皮限界→非純正だが表皮を張替え→うまく張れずダブついた隙間にハニカムクッションを挟んで誤魔化した、が今の状態。知識も経験もなくまさに悪戦苦闘。の割に出来は悪く;
こんなことに。とは言え座り心地はそう悪くもなく、このまま慣れてしまえとさえ。でもヘタったシートスポンジの上にゲルやハニカムクッションを乗せて誤魔化しているだけ。効果は薄かったと思われる。

そこで、ChatGPTにイチから相談することにした。この分野、結構役に立つ。結果、材料を揃えて既存のシートスポンジに穴を開け、そこに埋め込む方法ならDIYで何とか解決しそう…というか他に選択肢がない。
有名(じゃなくても)シート加工ショップでは納期も費用もかかるし、海外の社外品シートはとんでもなく高いし、何処かに修理頼んだ場合、中古シートで代替しようにも1万円位する。船舶シートの修理実績があった地元の家具店にも問い合わせたが、バイクのシートは対応不可だった。
ChatGPTとは長時間、何度もやりとりした。必要な材料・道具・やり方を決定し、必要な高反発ウレタン(35D-H)とチップウレタン(#6000)を購入。30cm四方1cm厚の定型サイズが格安で合わせて150円位(送料880円)。
以下備忘録を兼ね時系列で。
①一番体重のかかる重心位置に印を。
②最初にChatGPTが割り出した寸法。上辺(タンク側)180mm、下辺150mm、長さ250mmの逆台形。これを表皮と既存のシートスポンジの間で、高反発ウレタン→ゲル(使用中)→チップウレタンの3層構造とする。
③表皮を剥がす。また貼り直すのが大変だが仕方ない。それと前回中心線を引いていたのは正解。重心位置は先端から290mm。AI曰く、適切だと。
④カットしたウレタンを置く。ここで問題発生(第一の発見)。重心位置から前後同じ長さをとると、前方の斜面も削ることになる。また上辺180mmも大きすぎ…といろんな気付きが発生し再設計。結果、重心位置を変えずに素材のサイズを、上辺110mm下辺160mm長さ230mmと逆台形→台形化。短く、座面だけの加工とするために重心から前方90mm位置から配置することにした。
ここが第一のターニングポイント。机上の空論を鵜呑みにせず、素朴な疑問はChatGPTにぶつけて写真を送り、最適解に落ち着くことを繰り返した。

⑤穴を開ける。割り出した材料の寸法をシートスポンジに写し、そのやや内側を切り出す。深さは25mm。3層はそれぞれ10mm厚だからやや少なめ。劣化したスポンジにうまく線が引けず、弾力が強くカッターの刃もなかなか通らない。ここで第二の発見。四方は刃を何とか入れても掘るのはカッターでは無理、ということでパンをほじるように、指で見当付けて文字通りほじくり出すことにした。
ある程度塊でちぎり出せるのだが、きれいには行かない、コントロールも効かない。でもこれが最善策のよう。
※準備した新品のカッター刃が不要に;
⑥穴を開け終えた(つもり)。仮組みして感触を聞かせてとChatGPTは言うのだが、ハサミで切って一番正確なはずのウレタンが入らない。何が正しい数値か言い切れない中。
⑦切り出したウレタン素材と同寸の黒い枠線は絶対広げるなという指示のもと、四方の壁を下に向かって広げるように更にほじる(逆テーパー)。実はこの間、一番やりとりが難しかった。壁が垂直なのがいけないとか、角を逃がせとか壁を崩せとか、指示の文脈が読み取れなくなってきた。現物を当てている分、試行錯誤でわかってきたのだが、失敗すると戻れないし途中では終われないしで、残りがちな四隅を深く掘れたのと合わせ、ここを乗り切ったのもデカい。
⑧何とか穴を開け終え、材料を仮置き。もはや25mmの深さもおおよそレベルだが、既存のシートスポンジは残せた上に、まずはチップウレタンが入った。
⑨次にゲル。ここも苦労した。前回までに若干カットしていたので断面からベタついており、さらにウレタンに合わせるため再カット。何とか切ってPP袋に入れた。
⑩最後に高反発ウレタン。3層が押し込んで収まるサイズ感。もう少し精度を高めても良かったが、この素材たちは作業台なり専用の道具がないと自室の床では限界だ。でも一気に完成感がして来た。
※ChatGPTに言われて買った77スプレーのりとG17ボンドが出番無し。寸法割り出してそれ通りに素材を入れるのに、どこで使うのか散々質問した挙げ句に買った結果。何しろ77が今回の中で一番高かった。
⑪もう完成が見えてきたので後はタッカーか…と思いきや、純正にはなかったが防水用にシートスポンジごとPP袋で保護する工程を忘れていた。正直マステはどうかと思いつつ。

⑫最後の難関、表皮をタッカー止め。これまで何度も張っている上に、ChatGPTの手順通りにやってもうまく行かなかった。そこで経験値を盾にキレながらもやり取りを重ねたら、やはりこっちの感覚が正解だった。1150GSのシート形状特有の3次元的ねじれを一枚の材料で包むため、前半と後半で別のベクトルになるイメージ。なので手順を一度疑い、仮止めの回数も減らすため、途中で抜けてクランプを買ってきた。
その結果がこれ。奇跡的な仕上がりじゃないか。実は相当複雑に力がかかっている。角がなく丸く包むような前半、そして底辺が2段階になっている上、くびれ部分と角があり座面がある後半。タッカーで強引に止めるだけでは、こうは行かないだけに、最後の最後に完成した時はちょっと感動;
終わってみてわかる必要な道具たち
・やわらかいメジャー。複雑な曲面のため必須。
・マイナスドライバーとペンチ。タッカー針を抜くのに両方要る。
・タッカー。後半最も活躍する。これがないと成立しない。
・クランプ。買ってよかった。
・油性マジック。とにかく書きにくい面に書かないといけない。
・はさみ。ウレタンやゲルはカッターでは無理。
・カッター。稼働率は低かったが、きっかけはこれで。
クランプ以外は全部百均で手に入る。あ、紙やすりも使わなかった;
それでも気持ち浮いているとは言え、この角度から見てもほぼ完璧な張り。

という訳で、何とか一日で作業終了。実走が楽しみだ。微調整なんかしたくもないけど。