コシトタニマトマルイスト

やっぱり旅に出たいCW/CD系会社員の、すべて独り言。

【旅日記・3日目】~阿蘇は涼しく心は熱く

8月11日午前8時起床。朝食、チェックアウトもあるので無理やり起きた。心配した天気も快晴のようだ。荷物の整理をすると、やはり無駄なものが多い。パッキングを済ませホテルを出たのは、9時半。出遅れた。

今日の目的は大学時代の親友K君に会うこと。実は2日前に連絡を取ったとき、かなり近くにいたらしいのだが、今後の予定を話してまた連絡するということにしていた。これまでの再会と違い、彼には事前に連絡をしていなかった。会えれば奇跡か。彼の自宅は宮崎県高千穂町。熊本・大分とも接する宮崎でも秘境の地である。また長い1日が始まる…

九州3日目だが、いくつか気づいたことが。
◎ガソリンが130円台中盤~140円台後半と大きな差がある。
◎特に南九州は国道のアベレージが遅い。
◎気のせいだろうが、右折車が多い。
◎これも気のせいだろうが、信号の設置間隔が短く、赤でかかりまくる。
◎原付高校生(男女)が、真夏にもかかわらずマフラーで顔から首を覆っている。
◎国道でも道端にお年寄りが立っていると、信号などに関係なく車は停止し渡らせる。
とまあ、やはりのんびりしたところのようで。

R220に乗り日南海岸を目指す。だが途中串間辺りで、路面が濡れだし対向車のワイパーが動いている。海側から湿った空気を感じる。少々嫌な予感。とりあえず濡れないまま進む。いよいよ海が見えると、風が強く高い白波が見える。相当荒れている様子。

道の駅フェニックスで休憩。K君に電話し最終的なルートを決定した。やはり詳しい、的確。そこで今日のルートは、九州を縦に海山と切り裂くように、ここから~宮崎IC~霧島~益城熊本空港IC~阿蘇と決定。ライダーも見かけるようになった。

宮崎ICから高速に乗る。ん? 雨の表示だ。様子を見ながら走っていると、シャワーのような細かい雨。メッシュのジャケットを着ていたこともあり、涼しくて気持ちいい。これ以上ひどくならないことを祈る。それと、昨日は袖をまくり気味に走っていて大変なことになったので、今日以降は日焼け止めプラスきっちり長袖を守ることにした。

出発前には数箇所でも林道を走る予定でいた。そのための装備のつもりだったが、K君の助言でそれもやめる事にした。さきの台風の影響が大きいのと、有名なフラットダートも軒並み舗装化が進行してしまっているからだ。まあ、そんな時間がないことは後で分かるのだが。

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午後2時半、小林ICを下りて生駒高原着。霧島スカイライン、県道55、R223は当時本当に好きな道だったが、今日の霧島一帯は低い雲と強風、そして雨模様で残念な状態だった。時間などから今回は早々にあきらめ、先を急ぐ。

再び小林ICから高速へ。えびのJCTから九州道へ入るが、加久藤トンネルを越えると天候が好転。背中に当たる日差しが一気に強まった。ハーレーが多いな。そうか今日は土曜か。オフロードは相変わらずいない。キャンパーといえばハーレーだな、残念ながら。ちなみに我がアフリカ号。80~100kmでの巡航が丁度いいようだ。これ以上だと、バラバラになりそう。若干頑張ってる感が。

 

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眠気、暑さと戦いながらようやく高速を下り、県道28で阿蘇を目指す。これはおととい初日に走った道か?合流場所を南阿蘇村久木野「あそ望の郷くぎの」に決定。益城町西原村、南阿蘇村…。途中も色んな温泉や野宿場になりそうな場所があり、逆に目移りしてしょうがない。何と素晴らしい。そして美しい。来て良かった。

そして、到着。K君との再会。まったく変わらない! 今日はどうやら村のイベントらしく、賑わっている。二人で裏手に回って話す。思えば、就職が決まって引越しを手伝ってもらって以来か。

特に接点の多かった彼とは思い出も多い。話も弾む。この旅のこと、家族、この辺りの生活、将来…。しかも本来なら家族で八代方面へ行ってなければならないところ、急に娘が熱を出したために様子を見ようと延期、結果俺と会えたらしい。これぞ奇跡か。

それにしても風が強く涼しい。夕方とはいえ、20℃前後か。半袖では寒いだろう。しこたま話をした後、彼の車で野宿場、温泉、コンビニ、食堂などを回った。暗いが単純な道のうえ、ひととおり揃っている。これは便利そうなエリアだ。ありがたい。早速二人でご飯を食べることに。この時間開いてそうな、それでいてこの近辺ではここくらいか、というような新しい食堂だったが、入ってびっくり。期待もせずに頼んだラーメン定食のラーメンがあまりに本格的で、おいしかったのだ。さすが、熊本・阿蘇。自分も両親は熊本人。少々の味ではまずいと思うほうだが、これには参った。この山の中でこの味とは。しかもK君、ごちそうさま!

帰りに木造のローソン南阿蘇白水店でビールを買った。そしてもとの場所で別れた。K君本当にありがとう。10年ぶりに楽しくそして有意義な時間をありがとう。的確な判断と助言に感心し、助かりました。地方、それも山の中に近いような田舎で生きること、そして職業に対する考えなんか貴重なことばだった。恐らく中途半端な俺のほうが、よほど考えていない。

結局野宿場候補のうち、最初の「白川水源」の小屋に決定。ここは完璧だった。風呂は明日の朝に回して、早速家作り。涼しいし屋根の下なので、安心して寝られそうだ。

あ~来てよかった! みんなに感謝。

<本日の走行距離:352km>