コシトタニマトマルイスト

やっぱり旅に出たいCW/CD系会社員の、すべて独り言。

人生走

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ふと沙美海岸。

何だか海に来たくなった。

昨日も実は午後から小走りにかようとか円城とか回ったりしてそれなりにバイクもいたんだけど、ここんとこ色々あったからまあ近場でも何でも良くって、用事とコピーの合間。

 

思えばいつも海が近かった。

物心ついたのもこの玉島だし、その後引っ越した西条(愛媛)、両親の実家があった水俣、大学は鹿児島(挙句水産)で。バイクに乗り旅をするようになってからは林道求めて山奥に行くようになったが、やっぱり根っこにあるのは塩水の方。港や潮の香りに引き寄せられる時がある。

 

今日はどんよりしていてちっともいい画にならないが、涼しいし人も集まってる。海はそんなところらしい。何だろう生きるって。

幸運にも何の被害もなかった今回。目を覆う惨状。思考も止まるが、現地のご苦労を思うと…今出来ることは今後の備え。しかし今はと楽をさせてもらう。ありがたい。

 

通り過ぎる風景、鉄工所の佇まい、汽水の魚影、日常のこどもたち。あの頃どこかで見たはずのその一瞬が目の前に再現されるようになった。懐かしいだけじゃない。そこで見た意味や価値を自答できるようになったと言えばいいか。親の気持ちが分かったり、その選択をありがたいと思えたり、出来ることと出来ないことがわかったり、今頃。人生は本当に短い。マラソンの折返し地点であなたはマラソン向きではありませんと判定される装置があるかのよう。余計か真っ直ぐか分からないが。


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今日は特に何の変哲もない。が、この夕陽と海に注ぐ川の画が自分にとっての原点。買ってもらった網を持ってどこまでも、カメとかエビとかとにかく獲物を追いかけた。持ち帰って飼ってみては死なせてしまって命を実感した。いつの間にか真っ暗な学区外に出てしまって、慌ててただひたすら込み上げる怖さより速く走り続けた。他所の家の夕食の煮物の匂いに早く辿り着きたいと泣きそうになった。

海の近くに行こうとするとそんなリアルな記憶が、きょろきょろと見回す度にやって来る。若い頃の一人旅の思い出がきっとそれを増幅している。

 

色んなことがあったと思うが、何も変わってなく何も出来てないまま、遅過ぎたと気づく。年は関係ないと言う人がいるが、確実に死へと近づいていて世の中も変化していて可能性は減り続けていて。

 

噛み合わない事だらけで、上手くいかない事だらけ。時だけは過ぎていく―。

涼しい、秋の夜。

史上最強最悪の19②

現在夜7時、伊豆半島に上陸。しかもついさっき同エリアで震度4の地震発生…。

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多くの都府県で特別警報いか各種勧告、指示が出ている。956hpaと少しずつ勢力は下がっているものの、数時間後の東京通過を考えると気が気ではない。避難している皆さん、対応されてる行政職員、地元ボランティアの皆さん、どうかご無事でと願うばかり。

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ありがたく、風は多少強いものの雨の降らなかったここ倉敷、いつもの散歩へ出る。

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酒津のため池。


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クラレ研究所広場。ここは高い所にあり近くて一番高い避難場所。屋根は無いが。


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坂から見下ろす。今日は我々がここへ上がっていたかも知れないのだ。


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美しい酒津の家並。


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本当に有り難い…

 

ここから朝方までが山のはず。

どうか、どうか。

史上最強最悪の19

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今現在、令和元年10月12日土曜の朝11時。ここ倉敷は風が多少強いものの曇り空。息子の靴を洗ったところ。警報もなく娘は合唱コンクールに行った(県北には暴風警報が出ている)。

 

史上最強と世界からも注視されているという発生直後915hpaの台風19号は、八丈島の西南西にいてまっすぐ関東に向かっている。945まで落としたものの凄まじい気圧だ。

 

発生当初からあまりの強さと進路予想で生きた心地のしない日々だった。真っ直ぐ岡山を通るかのような、そして915のまま上陸するんじゃないかと。絶望的なf:id:exmaruisu:20191012103902j:image

何が出来るんだ、何をすべきなんだ。分かってて避けられない。昨年の豪雨時避難してから少なからず災害に接してきたし、あれから何個も台風が来て避難準備をその都度してきた。しかし今回は違う。耐えられるのか、バイアスなのか…相変わらず情報は正確でなく抽象的。

はじめての避難 〈平成30年7月豪雨〉 - コシトタニマトマルイスト

 

※前回のブログからも9/22すでに台風17号が発生してて対策するも運良く何も無かった


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だが数日経つと進路が東に寄り初める。どうやら今回は東海から関東、それも東京をまともに通りそうだと。各国の予想図、それもここ最近一番確率の高いイギリス気象局のモデルでも東寄り。ここでメンタルが生き返る…


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強風域は大きいからこの辺りも風は強い。が、雨雲ひとつかからず安堵感たるや。それでも隣の兵庫鳥取でさえ暴風雨だ。本当に今回は幸運に限る。

 

テレビではすでに高波が映り静岡では市街地が冠水している。台風自体はこれからなのにこの先の雨量を考えると胸が苦しい、避難も午前中がリミットとのこと。これから何が起きるか、誰にも分からないのだ。ましてや豪雨に慣れていない東日本、都会…。どうも、心配だ。

 

それでも準備、風対策。
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もう一段強いロープも買ったが進路を見て使っていない。定期的に入れ替えている食料は、今回本格的な物を追加しといた。

 

ただなあ…当初の進路だったら。

知り合いの防災士に聞いた、水張り、バッテリー、後は色々言われてるがガラス窓への養生はしただろうな。でも耐えられたかな、メンタルは…。

 

今晩がピークとのこと。

どうか、どうか東の方々、そして日本、少しでも被害が少なく持ちこたえてくれますように。

 

そして鹿児島時代国道の取り回しを変えた台風も19号だった。令和もまた19…

まっすぐ生きる

夏休みが終わり、台風が何個も発生した。

各地に災害をもたらした。

長い、そしてまた酷い夏だった。

 

いつ終わるのかとコピペしたような週間予報がようやくましになり始めた今日は、娘の中学校最後の運動会だった。運動場にプレハブの並ぶ去年から、陸上競技場での平日開催になった。

 

仕事場から昼前に自転車で向かう。

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中学時代は陸上部だった。あの頃ここはまだ土のトラックで18mmピンのスパイクを履いていた。(左手の薬指を踏まれ運良く爪をかわして貫通したことがあるって、言ったっけ?)


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フェンス越しの外に立つ。木陰は風もあって凉しい。反対側は遠過ぎて諦める他ないが。

 

騎馬上の騎手が投げ縄の様に重りを振り回し積んである一斗缶を倒すという新しい(戦わない)騎馬戦の後、3年生の踊り。


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じん…

こんな動き、組ごとに違う色、あの頃無かったこの華やかさ。いや違う。あの頃より数倍酷いこの猛暑の中、毎日毎日信じられないくらい陽に焼けながら練習していたからだ。

土の運動場より過ごしやすい、汚れない、芝生で転けてもダメージは少ない。いやそうじゃない。あの頃よりよっぽど一生懸命やってるのだ。

何故か娘を見つけられないまま、

涙が。

 

午前の部を終え、つけ麺食べに出る。f:id:exmaruisu:20190914003003j:image

 

昼一は名物の部対抗リレー。美術部の娘は巨大な鉛筆と消しゴムをバトンに走る(部内ではかなり速いらしい…)。当然陸上部はユニフォームに正規のバトンと面白くもないが最も速く、逆に剣道部は体力とは無関係に袴が邪魔で走れず、大概後方に回る。

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残念、娘は反対側の100mだったようだ。

 

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白熱必至。食ってやろうと野球部が前に出れば陸上部がそうはさせまいと本領を発揮。このコスプレとちゃんとハンデがある所に伝統を感じる。

 

そして最後の女子400リレー、男子800リレーまで見届けてから帰る。(結局僕は高校でも陸上を続け400をしていた)  が、普通の中学生にトラック半周はきついだろう。それでも皆本当に一生懸命走ってて、また各持ち場の係役の生徒も、一生懸命仕事していた。

 

ふと思った。

 

背の高い子も低い子も鍛え上げて筋肉質な子もふとっちょな子も、スポーツが好きでこの日に賭けている子も普段ゲームばかりしているような子も、みな一生懸命頑張っていた。真っ直ぐに。それが素晴らしかったのだ。

 

自分はどうだ。

誰よりも足が速く誰よりも大きく、小中高大と運動を続けていたのに、なぜ真っ直ぐに一生懸命に出来なかったのだろう。

今日だって目立たない持ち場の子も、二人三脚のスタート直後に転けてしまった子も、投げ出すことなく一生懸命にやり遂げていたじゃないか。

ろくに努力もせずに格好ばかり気にして、今でも斜めに生きているのではないかと、強烈に気付かされた気がした。

 

剣道をやめ、跳躍に逃げ、400からも逃げ…生物、デザイン、そしてコピー。余所見ばかり言い訳ばかりして来た。

真っ直ぐに、真っ直ぐに生きていたら良かった、美しかった、正しかった、迷わなかった、強かった、そして楽しかっただろう。

 

まだ真っ直ぐに生きられるのだろうか。

そんな、13日の金曜日

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それはない

時の流れ、人の心ということか。最早その理由も失って来たのか、役割も終えたのか。とにかくこないだのは目に余った。

 

世の中の見方、店の人への態度、災害…昔から知ってるとはいえ、こうも残念だと言葉がない。期待してたとかそういうんじゃない。人として大人として、…いややめとこう。

 

残念だよ、とにかく。その辺の輩だったじゃないか、真上から世の中を斬ってたけど。いろんなことご存知なんだろうけど。いいご主人でありいい父親なんだろうけど。

 

飲み方で人が見えるよ、この歳になってさ。

夏休み

肉屋のおかみさん、モデルみたいだ…

あ、「小さな村の物語」な。流石小さな村でもイタリア…。美しい風景、人の描写、自分にとってこんなうれしいドラマはない。思わず見てしまう。

 

小6の息子、せっかくワークをすぐに終わらせたのにそこから止まってしまって、計画やテーマ、今年こそ自分で決める約束が守られてなくって、どうなってんだと叱る。

実は成績も良く性格も穏やかなんだけど、大人し過ぎて水泳も将棋もやめたのにSwitchとYouTube以外に何か見つけて欲しくて…って大袈裟かな。考えてみたら自分もピアノも剣道もやめてパソコンにのめり込んだ、ちょうど同じ頃。

 

一通り叱ったら一気にやり始めた。聞いても答えなかった感想文も、読み終わって下書きも終わってたよう。俄然書き始めた。こういうのも必要かな。絵のテーマも自分で決めてとりあえず一安心。

 

そうこうするうち息子の親友A君がやって来た。町内の夏祭り(盆踊り)に呼びに来てくれたのだ。ちょっと自分が体調悪くなってたのと、なにせこの暑さもあって行かないつもりだったけど、喜んで出て行った。ありがとう。

 

胃薬も効いてきたかな。食欲出てきたら夕食買いに行こう。娘はもうすぐ試験で課題も多く大変そう。でもぶつかりながらも話をよくしてるつもり。これが大事な時間だと思って。今日の物語の様に、うちも家族の時間が薄かったから。

 

小学校最後と中学校最後の夏休み。特別ではないんだけど、無駄にしたくない。ここんとこ仕事も公募もうまくいってないし、会社の立ち位置も何だか…。

 

でもこの物語みたいに素敵な一生になれたらいいなあ。誰と比べるでもなく、遠慮ない仕事して…息子を叱れる資格も、言葉書いたり企画したりする資格、ないなあ…いやほんとに

 

いい仕事、したいわ。

無題

というか、久々なのでメモ代わりに。

 

長かった仕事がひとつ終わった。いろいろな問題があった。勉強になった。力を使った。…初めが肝心だなと改めて。

 

そう言えばこんなことがもあった。

近くに住む父親と子どもの事についての意見の相違が。自分の子供時代を考えると、今の時代を考えると、正しいことって何だろう、肯定することの大切さ、否定することの難しさを痛感する。

この歳になってまだ親と噛み合わないのかと思うと残念。単身赴任でまったく親子の時間はなかったこと、それにもう自分の考えもある。言い合いになってしまい、疲れた…。

 

コミュニケーションて難しいな。

正しいことって、なんだろうな。

まだまだだなあ…。圧倒的な結果をサラリとやって見せなきゃならんのだな。

 

大学までスポーツを続けてもその身体を活かせなかった弱さ。気付けなかった時間。すれ違い続けた価値観。

生きるって単純じゃないんだよな、、ましてや仕事なんかビジョンが共有されていないんだ、いい仕事にならないよな。

 

そんな令和の夏。